SEO施策を考える上で欠かせないのが「検索クエリ」です。
検索クエリにはいくつかの種類があり、その種類によってユーザーの求める情報は異なります。
また、語句を意味するもうひとつの言葉「キーワード」との違いを、わかっているようでわかっていないという方も多いかもしれません。
そこで今回は、以下の3つについて詳しく解説します。
- 検索クエリとは?
- 「キーワード」と「検索クエリ」の違い
- 検索クエリの種類
この記事を読めば、検索クエリの意味や種類、ひいてはコンテンツ制作の方向性がわかりますよ!
SEO初心者の方は、ぜひ参考にしてください。
検索クエリとは?キーワードとの違い
検索クエリとは「ユーザーが検索エンジンの検索窓に入力した語句」のことです。
ユーザーが検索エンジンを使うときは、何かしらの答えを得ることが目的です。そのため、探している情報を言語化し、検索するといった行動をします。
したがって「検索クエリ」には、ユーザーのニーズが詰まっている語句である、といえるでしょう。
自社のコンテンツを上位表示させるためには、検索クエリを元に検索意図を深くリサーチし、ユーザーの求める答えを提供することが重要です。
キーワードとの違い
「検索クエリ」と「キーワード」の違いは、次のとおりです。
- 検索クエリ
→検索するユーザー側が使うキーワード - キーワード
→マーケターやメディア制作者、広告主などが使うキーワード
大きな違いは「キーワードを誰が使うのか?」です。
「検索クエリ」は、ユーザーが検索するときに使う言葉です。検索窓に打ち込んだ語句がそのまま検索クエリとなるため、誤字や脱字も含まれます。また、音声検索で検索する方も増えてきたため、口語のように長い検索クエリもあります。
一方「キーワード」は、広告主やマーケターが使う言葉です。たとえば、広告主がリスティング広告などで設定するときの語句は「キーワード」となります。
どちらも同じキーワードであることに変わりはありませんが、SEOでは分けて使われることが多くあります。
検索クエリの種類を押さえておく
検索クエリは、検索意図によって次の4種類に分けられます。
- Do(したい)
- Buy(買いたい)
- Go(いきたい)
- Know(知りたい)
これらはGoogleが提唱している分類です。
参考:すべてのマーケティング担当者が知っておくべき4つの新しい瞬間https://www.thinkwithgoogle.com/marketing-strategies/app-and-mobile/4-new-moments-every-marketer-should-know/
SEOでは、検索クエリを上記4種類にわけて分析し、コンテンツを制作することが重要です。
それでは、それぞれの検索意図の種類について詳しくみていきましょう。
1.Do(したい)
「〇〇をしたい」「△△を作りたい」など、何らかの行動を起こしたいという意図のあるクエリです。
トランザクショナルクエリ(取引型クエリ)とも呼ばれます。
例)
- 〇〇 作り方
- 〇〇 予約
- 〇〇 依頼
- 〇〇 ダウンロード
- 〇〇 登録
DoクエリはBuyクエリと同じく、アクションを起こす意欲の高いユーザーが検索しているため、CVに繋がりやすいといった特徴があります。
しかし、広告を出稿したり競合が多かったりなど、成果を上げるために多くの競合が狙うため、SEOで上位表示させるのはかんたんではありません。
上位表示させるためにはコンテンツを充実させ、被リンクやサイテーションの獲得を増やしていく必要があります。そのため、多くの工数を必要とし、成果が出るまで時間がかかることを頭に入れておきましょう。
Doクエリで短期間のうちに成果を出したいときは、広告を出して獲得を狙う方が成果に繋がりやすいです。
2.Buy(買いたい)
「〇〇が欲しい」「△△を使いたい」など、特定の商品やサービスなどを買いたいといった、購買の意図のあるクエリです。
例)
- 〇〇 比較
- 〇〇 口コミ
- 〇〇 おすすめ
- 〇〇 安い
- 〇〇 通販
Buyクエリは、さきほど紹介したDoクエリの中に分類されます。
Buyクエリを検索するユーザーは、Doクエリと同じく購買意欲が高いことが特徴です。そのため、収益目的のページで対策すると、高いCV率が期待できます。
しかし、検索結果の上位には、Amazonや楽天といったモールサイト・広告・競合サイトなど、強者たちが連なっています。また、成約に繋がる可能性が最も高いクエリといえるため、広告の出稿数も多いといった特徴もあります。
Buyクエリも競争率が高いため、広告を出してCVを狙うのが近道であるといえるでしょう。
3.Go(いきたい)
「〇〇にいきたい」「△△のページを見たい」といった、特定のページやサイトにいきたいといった意図のあるクエリです。
ナビゲーションクエリ(案内型クエリ)とも呼ばれます。
例)
- 〇〇 ホームページ
- 〇〇 マイページ
- 〇〇 店舗
- Youtube
目的地が決まっていることから、Goクエリ=指名検索といえます。そのため本来は「がんばって被リンクを増やす!」といった特別な対策は必要ありません。
ECサイト・コーポレートサイト・SNSアカウントなどがある場合は、指名検索されたときに、1ページ目を自社関連のページで埋め尽くしている、または上位表示している形が理想です。
逆に、1ページ目にひとつも表示されない場合は、改善が必要といえるでしょう。
ただし、「梅田 居酒屋」など指名検索ではないGoクエリも存在します。このようなクエリで検索されたときは、検索結果一覧の上位に地図情報と店舗一覧が出てきます。
実店舗を構えるビジネスの場合は、Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)に登録して、MEO対策(マップエンジン最適化)を強化することをおすすめします。
4.Know(知りたい)
「〇〇を知りたい」「△△を解決したい」といった、問題解決や何らかの情報を知りたいといった意図のあるクエリです。
インフォメーショナルクエリ(情報型クエリ)とも呼ばれます。
例)
- 〇〇 使い方
- 〇〇とは
- 〇〇 △△ 違い
悩みごとや情報を知りたいなど、潜在層が最も多いクエリのため、直接的なCVには繋がりにくいのが特徴です。
その一方、潜在層が多いため検索されるボリュームも大きいといった面もあります。クエリのなかにはニッチなロングテールキーワードも含まれるため、上位表示を狙いやすいものもあります。
行動や購買などの意図から離れているため成果に繋がりにくいですが、たくさんのトラフィックを獲得することに向いています。
また、コンテンツを通じてユーザーとの接触回数を増やせるため、ブランディングにも役立ちます。接触回が多くなるほど親近感を持たれやすくなるため、後のCVに繋がる可能性も期待できるでしょう。
まとめ
以上、検索クエリとキーワードの違いや、検索クエリの種類について解説しました。
検索クエリはユーザーが検索するときに使う語句です。そのため、口語や誤字が含まれることもあります。
検索クエリは次の4つに分類されます。
種類によって必要なマーケティング施策は異なるため、対象となるクエリがどの種類に該当するのかをしっかりと理解し、活用していきましょう。
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